Tranquil Apartment -WHARF bo-on 麻布十番-
Tranquil Apartment -WHARF bo-on 麻布十番-
高密度都市環境における閑静な住まいの設計
東京 南麻布で計画した1フロア1住戸構成の集合住宅である。
敷地は住宅街だが、中高層建築が密集し、高密度な都市景観を形成している。住戸内からの視線も正面の建物によって遮られる状況にある。このような場所にありながら、都市の喧騒を離れた閑静な住空間の創出を目指した。
一般的に、1フロア1住戸の建物構成においては、経済性を考慮すると同一プランの積層が求められ、外部から内部の住戸単位が容易に想像されてしまう。これに対し、本計画では住人の心理的なプライバシーの確保のため、居住空間の開放性は確保しながらも、道路に面する開口部をあえて制限し、腰高部分にバンド状の壁面を配置して、室内に安定感と落ち着きをもたらすことを意図した。
さらに、外部から住戸の境界を曖昧にする効果を持たせるため、各フロアごとに開口部の位置を変え、ファサードに均質な外観とは異なるリズミカルな表情を生み出した。
また、一般的な10階建のRC造においては、柱梁の存在感が居室内に顕著に表れ、空間を圧迫することが課題となる。本計画では、250×600mmの扁平柱と、スラブとほぼ同厚の梁で構成されるプレストレスト鉄筋コンクリート造を採用することにより、構造体が空間のノイズとならない、静謐な住空間を実現した。
事業主 白石地所
設計 意匠 OID architects + 白石地所Konomi
構造 JSD
施工 白石地所
主要用途 共同住宅
敷地面積 123.24㎡
建築面積 66.60㎡
延べ面積 621.08㎡
階数 地上10階 地下1階
構造 プレストレスト鉄筋コンクリート構造
住戸数 計10戸
住戸専用面積 49.22㎡〜88.18㎡
工期 2023年8月~2025年1月
撮影 石田 篤