事務所ビル最上階のワンフロア1世帯の住戸のリノベーション。

既存建物は築37年を経ており、住戸内は廊下により平面が左右に分断され、各室が薄暗い間取りになっていました。

施主は日常的にゲストを住まいに迎え、共に過ごす社交的なライフスタイルの方で、今回のリノベーションを機に、施主の生活にフィットした住まいづくりを行うことになりました。

室内に重くのし掛かるような既存梁の問題を解決するため、アーチ状天井と引戸で各室を形成することで、シームレスに各室がつながる開放的な住空間を計画しました。各室の引戸を開けることにより、暗くなりがちな内廊下を明るくできるようにしています。

川沿いに面したバルコニーから安定した自然光・自然風をリビングルームに存分に取り入れるため、開口部をフルオープンタイプの折れ戸に改修しつつ、壁内に引込可能な内窓を制作することにより、空調負荷の低減に配慮しました。

また、野球観戦と入浴が趣味の施主のために、ガラス張りの浴室をLDKに隣接して設けることで、浴室からの野球観戦や、LDKにいる人とのコミュニケーションができるように考えました。

受賞　第40回住まいのリフォームコンクール 優秀賞